2012-12-31

2012 〜 2013



2012年頭の書き初めには「愛」と書きましたっけ。
何だかこの年は本当にそういうことを学びました。



4月からの声が出なくなった数週間と、それに続く絶不調の期間は
歌らしきものが歌えるようになっても以前のような響きが
全然感じられず、同時に心の中から感情も感動もメロディも
全くなくなってしまったようで、毎日消えてなくなりたい
気持ちでした。

人や本や色んなものを調べて、何とか元の感覚を取り戻したくて
歌ってみては、どんどん分からなくなってしまうことの繰り返しで、
どうしてよいか全然分かりませんでした。
自分の内側のドロドロした気持ちが漏れてしまうのではないかと
人と話したり何かを言葉にして綴るのも怖かった。
元々ちょっと緊張してもすぐ声も体も震えてしまうし、考えてみて
結局行き着くのは「自分は人前で歌う資質のある人間じゃないんだ。
あとはもう全部やめて遠くに逃げてしまおう」という結論ばかり。



でもそれは当初思っていた体質や風邪の影響や喉の疲労というよりは、
長いこと自分を信じずに責めて責めて痛めつけ続けて来た結果
今回大きく体が反逆を起こしたんじゃないかなと、ある時ふと気づきました。

そうすることでしか成長できないと思い込んでたけど
他の誰よりも私自身が自分を貶めて来たんだ、
随分ひどいことをしてきちゃった、と思って自分に謝ったときから、
今までにない形ではっきり何かが変わり始めました。

少しずつ感情やメロディが戻って来はじめて、
それまで見過ごして来た心の動きや音にも目が止まるようになった。
薬を飲むかどうかは、体に相談して自分で決めるようになり、
それに見事に呼応するように、声の響きも徐々に戻って来て、
いつのまにか今までにないくらい体が鳴ってくれるようになっていました。



そうやって自分の体に許されたように感じた時から
人や世の中の見え方が大きく変わりました。
たくさんのあたたかさが流れ込んで来て。
家族や友人やあらゆる所で出会った人たち、触れてきた音楽や本や映像や、
土地や食べ物からも、大きな贈り物をもらってきたことがよーく分かりました。

ほんとですよ。


ありがとう。



こういうことをここで十分に表す言葉を私は持っていないけど、
だからこそ。
私はこの1年、いや32年を一緒にくぐり抜けて来た自分の体と歌を
そのまま差し出すことで伝えたいです。
きっとこれからも繰り返し学んでいく愛のしくみを。



2012年ありがとう。
皆さんどうぞよいお年をお迎えください。

2013年もよろしくお願いします!

4 件のコメント:

  1. lion69cafe2013/01/01 1:37

    新年おめでとう!

    今年も聴かせてもらいますよ。

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  2. lion69cafeさん>
    明けましておめでとうございます!

    今年も歌ってまいります♪
    よろしくお願いしますね!

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  3. 存在する音楽2013/01/02 9:23

    明けましておめでとうございます。
    みんな色々とありますよね。
    ご活躍を楽しみにしています♪

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  4. 存在する音楽さん>
    明けましておめでとうございます!今年はまた関西にも行けたらいいなと思ってます。
    いい一年にしましょうね♪

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